カッコええはいらん…大人の価値観のアイドルを生んだ純烈・酒井一圭のプロデューサー気質
01年、「百獣戦隊ガオレンジャー」(テレビ朝日系)に出演し、戦隊ヒーローの夢もかなえると、05年には「マッスル」という団体でプロレスラーにもなれた。「あらゆるカルチャーを行ったり来たりするのがとにかく好き」(「THE CHANGE」24年2月3日)という彼は、翌06年、新宿ロフトプラスワンのプロデューサーにも就任した。
プロデューサー気質は若い頃から。「ガオレンジャー」時代も「スーパー戦隊シリーズ」ブームをつくるため、「『夜の世界の女性が、朝方家に帰ってテレビつけたら、戦隊をやっていて“ちょっとカッコいいと思った”』とか、そんな記事を書いてくれへんかな」(「ふたまん+」=24年11月24日)などと“暗躍”。玉山鉄二が選ばれることとなる追加戦士を決めるオーディションには審査側として参加した。
そんな中、大手プロが前に立ちはだかり「こいつら、ええもの持っているけど、あと3~4年のうちに地元に帰って芸能界をやめてしまう」(同前)と感じることが多かった。そこで結成されたのが純烈だった。
「かっこよくなくてもいい男ってたくさんいるじゃないですか。大人になると、それがだんだんわかってくる」(「THE CHANGE」24年1月20日)
酒井はその確信を持って「カッコええ」だけではない価値観の大人の“アイドル”純烈を生み出したのだ。