中山美穂さん急死から7カ月…"育ての親"がついに明かすトップスターの素顔と生い立ち

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中森明菜、斉藤由貴、松本伊代みたいな“狸顔”がモテた時代に…

 しかし、それからは苦労の連続。東京都渋谷区の参宮橋に事務所兼自宅を構え、家賃は3万5000円。中学生だった美穂さんは学校が終わると小金井から電車でやってきて、オーディションを受けまくるもいつもあと一歩のところで落選してしまう。その理由について、山中氏は著書でこう振り返っている。

《1982年(昭和57)から1983年(昭和58)にかけて、芸能界はアイドルとして活躍していた歌手やタレントは、いわゆる狸顔がモテた時代で、斉藤由貴、中森明菜、松本伊代、菊池桃子、石川秀美らがいて、猫顔の美穂のような顔立ちは時代が少し早すぎた》

■「次に来るのは猫顔」と信じてついにつかんだビッグチャンス

 しかし、「この次に来るのは、絶対に猫顔」と信じ、美穂さんを連れて広告代理店参りを重ねる間に、ついにビッグチャンスが訪れる。最終回で視聴率26.2%を叩き出したTBSの伝説的テレビドラマ『毎度おさわがせします』のオーディションに受かったのだ。美穂さんも山中氏も大いに喜んで、二人だけでステーキ店でささやかなお祝いをしたという。しかし、いざじっくり台本を読むと、男の子の部屋になったり、下着姿になったりと、エッチなシーンがワンサカ。当時14歳だった美穂さんに本当にこの役を演じさせていいのか…。山中氏にはそんな葛藤が生まれたという。

「ところが美穂に聞くと『チャンスだよね』と。確かに台本は過激でしたが。私たちは2人きりの小さな事務所。失うものはなかった。そしてじっくり本人と話し合って、『やってみようよ』と。彼女は苦労もしていたので、根性もあったんでしょうね。撮影現場では泣き出したり、制作スタッフに怒鳴られたりもしましたが、そのたびに励まして、『このドラマが放送されたら話題になると思うよ』と話しました」

 一夜にしてスターとなった美穂さんは、1985年(昭和60)7月18日、デビュー曲「C」でTBS系の「ザ・ベストテン」に初登場。翌週から「C」は9週連続でランクインし、一躍レコード大賞新人賞のダークホースの一人となる。さらに1987年放送のドラマ『ママはアイドル!』は最高視聴率28.6%を記録。NHK紅白歌合戦には1988年から7回連続で出場した。

■天国に行けたら「お疲れ様」とねぎらいお礼を伝えたい

 もし天国で美穂さんと再会できたら、山中氏にはかけたい言葉があるという。

「『お疲れさま』ですね。頑張ったなって。いつも言うんですが、美穂のおかげで私はいろんな人と出会えました。もし美穂と出会わなくて、違うタレントをやっていたら、これだけの素晴らしい人たちとは会えなかったかもしれない。美穂のおかげで私の人生が作られたんです。向こうに行ったら改めてきちんとお礼を伝えたいですね」

  ◇  ◇  ◇

 突然の最期を迎えた中山美穂さんの死因は入浴中の事故だった。関連記事【もっと読む】中山美穂さんの死因は入浴中の事故…全国の「入浴中急死者数」は年間約1万9000人で交通事故より多い…では、意外に多い、その死者数について伝えている。

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