中山美穂さん急死から7カ月…"育ての親"がついに明かすトップスターの素顔と生い立ち
「目の輝き」がスカウトの絶対条件だった
著書には美穂さんとの出会いについて、《身長はおよそ160センチあるかないかで細い身体つきだが、小顔で目鼻立ちがはっきりとして特に目の印象が強く、人を惹きつける瞳に、この少女の1年後、2年後、3年後の顔を想像した。スター性を持っている。すでにちょっとした仕草が大人びていてこの少女が持つ芯の強さを感じた。年齢を聞くと「12歳です」と答えた》《笑うと八重歯が見えて、チャームポイントになっている。何よりも表情に人を惹きつける力を持っている。あの大女優夏目雅子さんの少女時代を思わせる顔立ちだった》と出てくる。
「久しぶりに美少女を見たという印象でしたね。目がとにかく良かった。プロの私たちから見ると、目の輝きはスカウトの際の絶対条件なんです。そして私は夏目雅子さんみたいな雰囲気を持っている子だなと感じました。美穂自身、中森明菜さんと同じくらい夏目雅子さんのファンだったわけですが、まさか美穂が夏目さんと同じように若くして亡くなるとは思いもしませんでした..」
■「ママに家を建ててあげたい」と涙の告白
山中氏が美穂さんを語る上で欠かせないのが、美穂さんの生い立ちだという。美穂さんの母親は、18歳で美穂さんを私生児として産み、苦労しながらも大切に育てたそうだ。その母親を交えた"三者面談"で、こんなやりとりがあったという。
《「私は、お母さんを楽にさせてあげたい。いままでお母さんは苦労して、私と妹を育ててくれました。お金がないのに、私の我儘を何でも聞いてくれた。だから頑張って楽をさせてあげたいのです」と涙ながら僕に伝えた。隣に座っている母も涙ぐみながら、「美穂が選んだ道です。美穂、やりたいんなら、やりなさいと言いました。どうかよろしくお願いします」そう話して深々と頭を下げた》
「そうなんです。お母さんを呼んで3人で話していた時に、美穂が『ママがすごく苦労してきた。家を建ててあげたい』と泣いたんですね。その時、なんとかこの子の夢をかなえてあげたいという思いが生まれました。それで自分が勤めていた事務所を退社して、新たな事務所を作ることになったんです」