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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(30)「東京で1番を取る」と上京、二十歳で杵島隆先生の助手になった

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

増田「それで高校出てから誰かのお弟子さんになられたんですか」

加納「小川藤一さんという方がいて、当時、名古屋市内で光画堂というスタジオをやられていて、その人のアシスタントになりました。親父がときどき仕事を一緒にやってましたからその関係で」

増田「高校出てすぐにアシスタントになられたと」

加納「はい。小川先生はチラシに使う商品写真とかを多くやっていた方で、まだ広告写真なんて時代じゃなかったですから小規模なものですが、技術的にものすごくうるさい人で、名古屋でも1、2を争う実力者だった。本格的な写真の基礎はそこで覚えた」

増田「シャッターも切らせてもらえたんですか」


加納「いや、ほとんどアシスタントでした。手伝いです。だからシャッター切って撮影の練習というのは、仕事が終わってから自主的にやってた」

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