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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(32)平凡パンチの2人の編集者が過激性、渇仰を引き出してくれた

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇

加納「そうだね。たしかに俺の年表を作るとしたらそんな感じだね。平凡パンチで仕事するようになって、俺の過激な部分が内側から溢れ出してきた」

増田「過激というのは、つまり先進的あるいは先鋭的という意味ですよね」

加納「まだインターネットもない時代だから情報がなくて、はっきりした解像度では目に見えてない。でも俺には渇仰があったんだよね。こんなんじゃないっていう」

増田「そこに平凡出版の平凡パンチ※との仕事があって」

※平凡パンチ:平凡出版社(現マガジンハウス)が発行していた若い男性向けの週刊誌。1964年創刊、1988年休刊。ファッションを中心に情報発信し、団塊世代の若者文化を牽引して週刊プレイボーイと部数争いで鎬を削った。

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