著者のコラム一覧
鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

地方局のメインイベント「夏の甲子園」…取材・放送は特別体制ができているのでしょうか?

公開日: 更新日:

 私の出身母体であるテレビ朝日系列にとって、夏の甲子園ほど特別なものはありませんでした。親会社である朝日新聞社が主催する大会だから、というのが根本にあるのですが、各地方の系列局が地方大会の段階から取材を開始して、注目校や注目選手の密着取材も開始するのには理由があるのです。

 まず、他の系列より圧倒的に「番組数が多い」というのがあります。近畿地方以外の方にはそれほど知られていないかもしれませんが、実は大阪の朝日放送では毎年、夏の甲子園をテレビとラジオでほぼ全試合生中継しています。この生中継に向けて各地方局とも「準備がマストになってくる」のです。出場校のリポートをするのは、その学校のある都道府県を担当する局の仕事ですからね。映像も撮りだめなければならないし、注目選手の情報も当然必要です。出場校と一緒に全国から地方局の担当者が「甲子園入り」するわけですよ。

 そして「全試合を生中継する」のは、とてもじゃないけれど大阪の朝日放送だけでは無理なんです。だから全国から、特に東京のテレ朝からは毎年、ディレクター・技術・アナウンサーなどが大勢「ヘルプ」として大阪入りすることになります。言ってみれば、毎年恒例の系列総出のお祭りになっているわけです。

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