今なら炎上必至も…大多亮プロデューサーのリアルな言語感覚

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 それはさておき、このドラマのプロデューサーは、月9をはじめ数々のトレンディードラマを手がけてきた大多亮。ドラマ放送の少し前、ブイブイ言わせていた頃の大多さんが語っていたのをふと思い出す。

「僕らがターゲットにしているのは、小田急線の各駅が止まる、経堂とかの1Kで家賃6万~7万円くらいのアパートに住んでるOLさん。生活は苦しくても都会に憧れて、ちょっと背伸びしたいような子」

 今なら炎上必至の“決めつけ”ぶり。でも、生々しくて誰の頭にも浮かぶリアルなたとえだ。当時は「デキるプロデューサーの言語感覚」として確かに説得力があった。それに腹落ちしたスタッフは一丸となってそこに突き進み、トレンディードラマは隆盛を極めたのかもしれない。

 だから、こないだの“中居問題検証番組”で話題となった「女子アナは上質なキャバ嬢」発言も、ある意味、大多さんらしいと妙に納得してしまった自分がいる。いや女子アナさんも世間も許さないだろうけれども。

 そうそう、キャバ嬢といえば、チョロが夢中になるのもよく分かるくらいチャーミングだったルビー・モレノは今、どうしているだろうか。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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