今なら炎上必至も…大多亮プロデューサーのリアルな言語感覚

公開日: 更新日:

 それはさておき、このドラマのプロデューサーは、月9をはじめ数々のトレンディードラマを手がけてきた大多亮。ドラマ放送の少し前、ブイブイ言わせていた頃の大多さんが語っていたのをふと思い出す。

「僕らがターゲットにしているのは、小田急線の各駅が止まる、経堂とかの1Kで家賃6万~7万円くらいのアパートに住んでるOLさん。生活は苦しくても都会に憧れて、ちょっと背伸びしたいような子」

 今なら炎上必至の“決めつけ”ぶり。でも、生々しくて誰の頭にも浮かぶリアルなたとえだ。当時は「デキるプロデューサーの言語感覚」として確かに説得力があった。それに腹落ちしたスタッフは一丸となってそこに突き進み、トレンディードラマは隆盛を極めたのかもしれない。

 だから、こないだの“中居問題検証番組”で話題となった「女子アナは上質なキャバ嬢」発言も、ある意味、大多さんらしいと妙に納得してしまった自分がいる。いや女子アナさんも世間も許さないだろうけれども。

 そうそう、キャバ嬢といえば、チョロが夢中になるのもよく分かるくらいチャーミングだったルビー・モレノは今、どうしているだろうか。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です