「時代に挑んだ男」加納典明(47)写真集「燃えるパーティー」は“時代を変えた一冊”だと自信を持っている
作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
◇ ◇ ◇
増田「日本橋のギャラリーとは別の日ですか?」
加納「それとは全く別。マックス・ホールでやったのは完全にプライベートなもので、だからこそ見せられない写真もあったんだよ。でも、みんな興奮してたというか、びっくりしてたというか。展覧会や個展としてまさに本当の『FUCK』だった」
増田「笠井紀美子さんやマキノ正幸さんも見たんですね」
加納「うん。そう」
増田「ポーズを取らせた写真じゃなくて、本当にその瞬間を撮っていた写真を見せたんですか?」
加納「そうそう。『FUCK』は2種類あるんだ。肉体の造形美としてポーズを取らせたものもあるけど、最初に撮ったやつは全然違う。スタジオで、もうみんな好き勝手にやっていたような、本物の『FUCK』」