豊昇龍は“変化勝ち”“八つ当たり”で情けなさ露呈…「大豊時代」より「大青時代」到来に現実味
東西の横綱が最後まで土俵を引っ張ったのは事実だが……。
横綱大の里(25)の自身5回目、昇進後初優勝で幕を閉じた大相撲9月場所。千秋楽の28日は、2009年同場所で朝青龍と白鵬が争って以来となる、16年ぶりの横綱同士の優勝決定戦となった。
本割では、前日に若隆景に立ち合い変化で勝利した2敗の豊昇龍(26)を警戒しすぎたか、1敗の大の里は一方的に押し出された。それでも決定戦では、土俵際で打たれた上手投げに寄り倒しで対抗。物言いがついたが、軍配通り、大の里が昇進後初優勝を手にした。
優勝インタビューで「(新横綱の)先場所は苦しい経験をして、もうあの経験は二度としたくないと稽古に励んで、こうやって2場所目で優勝できてうれしい。親方(元横綱稀勢の里の二所ノ関親方)には『淡々といきなさい』と言われ、本割はできなかったけど、優勝決定戦は淡々とやることを意識して勝ち切れた」と横綱。
さらに「東西横綱がこうやって引っ張って、9月場所が盛り上がったんじゃないかなと思う」と話したが、問題は対抗馬だ。
さるベテラン親方は「大の里の実力は疑う余地はない」と、こう続ける。