菅楓華 お待たせツアー初Vでも「戴冠」に現実味…女王争いトップ佐久間朱莉と401.54P差に迫る
「26試合目とは時間がかかりましたね」
ツアー関係者がこう言ったのは、菅楓華(20)の初Vのことだ。
プロ2年目の今季はツアー史上初となる開幕から3試合連続の最終日最終組で回り、連続2位と6位。第4戦も2打差の5位で「菅が勝つのは時間の問題」とみられていたが、宮崎・日章学園高の同級生で3年時に全国大会連覇を果たし、プロ入りが1年遅いルーキーの荒木優奈(20)に初Vは先を越された。
なかなか勝てなかったが、前週までトップ10が11回とコンスタントに成績を出していたことでメルセデスランキングは3位に浮上。ランクトップの佐久間朱莉(22)が今大会は予選落ちしているため、401.54ポイント差に迫った。
大事なのは2勝目だ。3大会前にプロ初優勝を挙げた荒木は、次戦の日本女子プロ選手権で8打差の10位。翌週の最終日は首位で迎えた18番の第1打を左の池に入れて自滅の3位。今週は予選落ちと、勝った勢いを生かせずにいる。
「菅も次戦は公式戦の日本女子オープン。コースセッティングは難しく、簡単に勝てる試合ではないが、Vポイント×SMBC(2位)やヤマハ(5位)、資生堂(11位)という難コースでも実績がある。リカバリー率は16位(64.71%)とそこそこですが、この日の15番や18番のように小技もうまい。女子オープンを制すれば自信を深めるし、優勝を争ったときはライバルも意識する」と前出の関係者が続ける。