山本浩二さんの3ランにベンチでボクだけ放心状態、動けなかったワケ

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長嶋清幸氏による「ツッパリ野球人生」(第8回=2008年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 今回は前回に引き続き、あの山本浩二氏について語られた長嶋清幸氏による「ツッパリ野球人生」(第8回=2008年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

「(山本)浩二さん、ひとつ聞いていいですか」

「おう、なんだ」

「なんで、あの球をホームランにできるんですか」

 わずか数十分前、巨人・西本(聖)さんの投じた外角低めのスライダーをバックスクリーンへ運んだ打撃に、ボクは全身鳥肌が立ちました。この日のホームランだけではありません。中日・小松(辰雄)、巨人・江川(卓)、大洋(現横浜)・斉藤(明夫)といった、球界を代表する投手が放る渾身の一球を、狙いすましたようにスタンドへ持っていく。ボクには到底真似のできない「打撃の極意」を知りたくて率直に質問したのです。

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