大阪・関西万博“駆け込み”必見!人気1位海外グルメ&リピーターに聞いた“穴場パビリオン”
グルメなら、パビリオンと導線が分けられているレストランやテイクアウトが◎
閉幕まで半月となった大阪・関西万博。連日来場者数が20万人を超える混雑ぶりとなっている。日本で国際博覧会が開催されたのは1970年の大阪、2005年の愛知、そして2025年(1985年のつくばは国際科学技術博覧会)。今後、日本で開催される機会は未定のため、駆け込みで雰囲気だけでも楽しみたいという人で殺到しているようだ。
この時期、事前予約なし、当日予約が取れなくても楽しむことはできる。大屋根リングからの夕日を眺めたり、海外のグルメを堪能したり……。まだまだ比較的入りやすいパビリオンもあるため、ついでに2、3カ所でも回れたら満足度の高い体験ができそうだ。
パビリオンの入館列と導線が分けられているカフェやバー、特にテイクアウト専用のスタンド(売店)は、比較的短い待ち時間で利用できる。北欧館(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、アイスランド、スウェーデンの5か国出展)やポルトガル、ベルギーなど直行OKやテイクアウトできるメニューをチェックしておきたい。
多民族・多文化が融合するマレーシアは美食の国としても知られる。実は、テレビや雑誌の世界の全パビリオンのグルメランキングで1位を獲得しているのが、マレーシアパビリオンだ。約5000本の竹を使用し、マレーシアの織物「ソンケット」をイメージした外観で、建築家・隈研吾さんが手がけたことも話題に。万博会場内でも目を引く。
なかでも人気が「ロティチャナイ」(税込み1814円)。「ロティ」とはマレー語でパン。外はパリっと香ばしく、中はふわふわの食感で、購入できるお弁当には2種のカレーがついている。甘口で野菜やゴロッと食べ応えのあるチキン入り。マレーシア伝統料理だそうだ。1階のカフェでは現地から来日した職人さんが「ロティ」を実演してくれるから、長い行列でも飽きずに待てる。
「マレーシアでは、中に具を入れて食べたりします。オールマイティなパンで、材料は小麦粉、水、砂糖、塩、バターとシンプルながら、鉄板で焼くから家庭では再現が難しい職人技です」とシェフのヴィヴェイさん。ちなみに日本で焼きたてを味わえるのは万博会場か、ヴィヴェイさんのいる大阪・梅田のレストラン「A DINING」(エーダイニング)のみ。
■穴場を狙うなら夕方からが本番?
万博も18時以降など夜時間になるとあさイチ来場組や家族連れの帰宅も増えてくる。人気パビリオンでも、予約なしで行列に並んでもタイミングがよければ20〜30分で入れることも。「UAE」や「カンボジア」「コモンズ館」などのほか、「サウジアラビア」「スペイン」などのウォークスルー型パビリオンを狙うのも◎。「未来の都市」は、西側の端に位置するからか行列は短め。日本の産業12の企業や団体が2035年とそれより先の未来にあるかもしれない技術が体験できる。無人農機の大型ロボットやライオンを模した4脚型モビリティなどが展示されていて親子連れでも賑わう。