初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」
戦闘竜さん(元力士/56歳)
大相撲は8年ぶりの日本出身横綱・大の里の誕生に加え、安青錦ら外国出身力士たちの活躍で沸いている。90年代の若貴ブームのときも、曙ら外国人力士が活躍。当時、初の黒人関取となり、注目されたのが戦闘竜さんだ。今どうしているのか。
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戦闘竜さんに会ったのは、首都圏にある病院。戦闘竜さん、この5月から入院しているのだ。
「4年前に発症した間質性肺炎が進行し、去年10月にサルコイドーシスという厚生労働省の指定難病の診断を受けました。酸素吸入器を使い、ステロイド治療をしていたのですが、咳、痰がひどく、咳失神で何度も卒倒しました。そして、新薬を試し始めた5月に急に40度近い高熱が出て血中酸素量が低下し、ICUに緊急入院したんです」
戦闘竜さん、まずはこう言った。それは大変だ。
「入院したとき、もうダメなのかと怖くなったけど、奇跡的に10日で一般病棟へ。まだ自力でトイレに行けず、シャワーも浴びられない。でも、リハビリして、10メートル歩けるようになった。食事もとれるし、食欲もある。一歩ずつ良くなってるよ」
入院前に110キロ台だった体重は、92キロまで落ちた。脚はほっそり、お腹もペタンコだ。
「サルコイドーシスの原因は不明。重症化するのは数%。僕は運悪くその数%に入ってしまった。もっと早く積極的な治療を受ければ良かったんだけど、プライドがあって病気を受け入れられなかったし、ファンに心配かけたくなくて病気を隠していた。でも、そう言っていられなくなった。高濃度酸素吸入器が必須で個室に入らなければいけなくて、毎月30万円近くかかる。肺移植を目指しているけど、1~2年かかるといわれている。それで、クラウドファンディングを始めました。みんなに協力をお願いしたい。“戦闘竜 クラファン”で検索してみてください」