フルッタフルッタ 長澤誠社長(1)アマゾンフルーツの“スーパーフード”アサイーをいち早く日本に紹介
2010年代前半に全国を席巻したアサイー。最近、Z世代を中心にアサイーボウルなどに注目が集まり、人気に火がついている。ポリフェノールや鉄分を多く含むスーパーフードとして知られるこのアマゾンフルーツを02年にいち早く日本に紹介したのが、東証グロース上場フルッタフルッタの長澤誠社長(64)だ。
神戸市出身。少年時代は「野生児だった」と振り返る。父は30代半ばに起業する実業家だが、長澤氏が幼い頃は会社に勤めるサラリーマンだった。一家は六甲の団地に住んでいた。周囲は坂が多く、元気に遊んでいるうちに足が鍛えられた。
小学校に上がる時、芦屋のマンションに移り住んだ。今でこそ高級住宅地で知られるエリアだが、当時は野山と田んぼばかり。ここでも走り回っていた。そのおかげか、駆けっこでは誰にも負けなくなった。高学年になって熱中したのはラグビー。
「父が選手だったので、家にラグビーボールがあったんです。仲間を集めてラグビー協会みたいなのをつくって見よう見まねで試合。タックルなどもけっこう本格的にやっていました。運動だけは得意だった」