著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

分裂する米国のワクチン政策…州ごとに違う接種基準に混乱広がる

公開日: 更新日:

 アメリカではコロナワクチンの接種基準が大きく変わり、州ごとにルールが異なることで混乱が広がっています。

 アメリカではこれまで、疾病予防管理センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)が、全国的な接種指針を示してきました。ところが、ワクチン懐疑論者として知られるケネディ保健福祉長官は、この基準を大きく変えようとしています。

 まず、妊婦と健康子どもへの定期的なコロナワクチンの接種推奨が、取りやめとなりました。さらにFDAは今季のワクチンを、65歳以上と特定の基礎疾患を持つ人に限定して承認。こうした政策変更には「科学的根拠が乏しい」と批判が集まっており、対象外となる人々が接種を受けにくくなる、または高額の自己負担を強いられるのではないかという懸念も出ています。

 ただし、状況はまだ流動的です。独立した専門家による「予防接種諮問委員会(ACIP)」が、コロナを含む複数のワクチン推奨について、今後投票を行う予定だからです。

 こうした混乱を受け、一部の州では独自の対応を始めています。カリフォルニア、ワシントン、オレゴン、ハワイの西海岸4州は「西海岸保健同盟(WCHA)」を結成し、協力してコロナワクチンを認可し、保険会社に費用負担を義務付ける方針を打ち出しました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢