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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

オペラ歌手を夢みて黒柳徹子が声楽を学んだ東洋音楽専門学校(現東京音楽大)

公開日: 更新日:

 小1で退学になった黒柳は東京・自由が丘にあったトモエ学園に転校した。校長を務める小林宗作氏が音楽教育の手法を取り入れ創設した幼小一貫校だった。面接の日、小林校長は好きなことを話すように促した。すると、黒柳は話すことがなくなるまで4時間、しゃべり続けた。入学すると小林校長はことあるごとに「君は本当はいい子なんだよ」と語りかけた。

■中高は一貫の香蘭女学校

 トモエ学園で伸び伸びすごしていた黒柳だったが、6年に上がる前に東京大空襲があり青森に疎開。戦争が終わると学校に戻り、翌年春、中高一貫の香蘭女学校に進んだ。

 黒柳の入学と入れ替わるように卒業したのがジャーナリストとして世界を股にかけて活躍した兼高かおる。彼女の何ものにも左右されない生き方に影響を受けたという。

 香蘭女学校を卒業後は東洋音楽専門学校(現東京音楽大)声楽科に入学。イタリア映画「トスカ」を見て、オペラ歌手になりたいという夢を持っていた。しかし、声楽を学んでいるうちにオペラ歌手に向いていないことに気づいた。進路も決まらないまま卒業した黒柳はたまたま新聞でNHK東京放送劇団の俳優募集広告を目にする。応募すると約6000人の中から合格した13人の1人に選ばれ、テレビ女優第1号としてデビューするのである。その後はさまざまなことにチャレンジ。NHKを退社して文学座に入団。35歳の時、新進気鋭のカメラマン・篠山紀信に請われてヌード撮影。38歳になるとニューヨークで1年間、1人暮らし。演技を学んだ。

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