最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~なんともチャーミングなヘブン。“ラストサムライ”おじじ様との関係性はどう変わる?
第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」#22
【朝ドラのツボ!】
ついにアメリカから英語教師レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が松江に上陸した。大興奮の観衆の中、知事の江藤(佐野史郎)や通訳で呼ばれた英語教師・錦織(吉沢亮)が出迎える。
知事らに連れられて移動するヘブンだったが、初めて訪れた日本に興味津々。錦織の話も聞かず、勝手に興味がある方へと歩き出してしまうのだった。一方、帰宅中のトキ(髙石あかり)とサワ(円井わん)はひょんなことからヘブンと話すことに。
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【本日のツボ】
ヘブンvsラスト・サムライおじじさま
※※以下、ネタバレあります※※
銀二郎との別れから4年。ついにヘブンとのご対面です。群衆に押され、なぜか握手をする羽目になったおトキ。なにやら運命めいたものを感じたのでしょうか、その手をじっと見ていました。
おトキの異変に気付いたサワ。「どげした?」「骨が折れた?」とおトキを気遣います。「ううん。気のせいだと思う」とおトキ。自分の手を触ってなにやら考えているふうに見えました。怪談好きのおトキに不思議な力が働いたのかもしれません。
ヘブンさんはとってもチャーミング。歓迎式典などそっちのけ、三味線の音色に惹かれ、自分の興味のあるほうへ行ってしまいます。
三味線から遊郭へ。そして、なにやら見つけたようで、そちらに走り出します。
そこにいたのは、勘右衛門(小日向文世)でした。
「サムライ……」とつぶやくヘブン。手にはサムライの写真を持ち、勘右衛門と見比べ、「本物だ」と。
錦織の言葉も「本日のオモシロポイント」
興味津々のヘブンとは対照的に、勘右衛門は「ついにきた。隠岐で異国船見張り番をつとめたこのワシがお役目を果たす時が」とヘブンに向かって歩き出します。
そんなおじじ様の様子をみたおトキの「あ、まずいです。見たことない目をしちょります」の言い方が可笑しくて、吹き出しそうになりました。
そんなおじじ様の思いをしらず、「会いたかった。お会いできて光栄…」英語で話しながら、握手を求めて近づくヘブン。「え~い、覚悟! て~い」と木刀を振りかざします。
「ええい、ええい。ペリー」積年の恨みを晴らさんとする勘右衛門に、「サムライすごい! 素晴らしい!」と。
おじじ様とヘブン、2人の関係性がどう変わっていくのか、こちらも注目です。
ようやく、知事のところまでヘブンを連れ戻しましたが、今度は、その前にある花田旅館に興味を持ったヘブン。
錦織が「堀尾旅館は、先生が泊まるために一番大きく豪華で立派なお部屋を準備しています」と説明するも、「私は立派なのは好きじゃない」と言い、「ワタシ、ココ、トマル」と中に入ってしまいます。
知事らに説明するよう迫られた錦織の「あの…、ペアみたいになってますけどー、私も皆さんと同じで、きょう、きょう初対面ですから」と若干キレ気味に言うところも本日のオモシロポイントでした。
(桧山珠美/TVコラムニスト)


















