ドジャース大谷翔平へ吹き荒れるカナダからの大逆風…「おまえなんかいらない」の裏に根深い反米感情

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「家庭内ではトロントでのようなチャント(掛け声)を言われないようにしたい」

 日本時間27日、大谷翔平(31=ドジャース)が、ワールドシリーズ第3戦の前日会見でこう言った。

 25日に行われたブルージェイズとの第1戦。九回の第5打席では客席から「おまえなんかいらない」の大合唱が沸き起こった。会見でそのことについて聞かれると、「素晴らしかったと思う」と笑顔を見せながら大合唱を笑いに変えたのだ。

 エンゼルスでFAを取得した23年オフ、ブルージェイズはドジャースとともに移籍先の候補に。トロント行きの飛行機に乗ったとの誤報まで流れたものの、結果的にブルージェイズは袖にされた。

「大谷に対する大合唱はその腹いせだけではないでしょう」と米誌コラムニストのビリー・デービス氏はこう言う。

「カナダ最大の都市であるトロント市民は国を背負っている。彼らは昨年、トランプ大統領にカナダを51番目の州にするなどと言われ怒り心頭。その米国をある意味、象徴するのがロサンゼルスにある金満球団のドジャースであり、球団の顔である大谷ですからね。折しもトランプが対カナダの関税を10%引き上げると自身のSNSに投稿、カナダとの関税交渉の打ち切りを宣言したばかり。火に油でカナダ国民の怒りは頂点に達しています」

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