ガード下の店でもQRコードで…モバイルオーダー導入「人出不足解消」だけじゃない意外なメリット
経済誌のベテランライターがひとりでガード下のホルモン焼き屋に行った時のこと。
若い店員を呼んで「ハツとタンを塩焼き、それから……」と注文を始めたところで、「QRコードでお願いします」と制止されてしまった。
「30年前から通っていた店で、2年ほど足が遠のいて久しぶりに行ってみたら、スマホを使ったモバイルオーダーに変わっていたんです。これも時代の流れとはいえ、ガード下でQRコードはチト味気ない」と、ベテランライターは苦笑する。
ぐるなびの「モバイルオーダーに関する調査レポート」(20~60代の会員1000人対象)によると、2022年の調査で利用経験が「ある」という回答は41.4%だったが、昨年は62.1%と1.5倍に。評価については「満足」と「やや満足」で計67.1%。
それだけ浸透しつつあるわけで、飲食チェーンマネジャーは「味気ないという気持ちも分かりますが」とこう続ける。
「東京商工リサーチが先日、今年1~9月の“人手不足倒産”が過去最悪(285件)だったと発表していましたが、飲食店もその波をもろにかぶっている。注文間違いなどのミスがなくなり、余計な手間が省けるモバイルオーダーは、お客さんは来るのに人手不足で苦労している飲食店の“救世主”なんですよね」


















