「母ちゃんは、いつだってそこにいた。」赤塚不二夫著
「母ちゃんは、いつだってそこにいた。」赤塚不二夫著
赤塚不二夫は父・藤七が満州国の国境警備隊の特務機関員をしていたため、満州で生まれた。だが、父がソ連軍に連行され、シベリア抑留となって、母・りよは子ども4人を連れて日本に帰る。検察官にミルク缶の持ち出しを禁止され、生まれたばかりだった綾子は母の実家に着いた直後に息を引き取る。りよは泣く気力もなく綾子を抱きしめていた。
りよは左腕に昔の恋人の名を入れ墨していたが、藤七が結核で死の淵をさまよったとき、入れ墨を消してきた。母の気持ちを思って赤塚は胸が熱くなった。
ギャグ漫画家の赤塚不二夫が母を語ったエッセーと、おなじみのバカボンのママが登場する「天才バカボン」などを掲載。 (WAVE出版 3190円)


















