男性の骨粗しょう症…若い頃より身長が3~4センチ縮んでいたら要注意

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 骨粗しょう症というと、医者も「高齢の女性の病気」と思いがちだ。しかし、例えば若い時より身長が縮んでいる場合、男女問わず、骨粗しょう症が進んでいる可能性が高い。

<b>■椎体圧迫骨折があっても無症状</b>

 骨粗しょう症は、骨量と骨質の低下で骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気だ。

 骨の量は20歳代をピークに徐々に低下していく。女性の場合は閉経後、女性ホルモンの分泌が激減するため、骨粗しょう症(骨折)のリスクが一気に高まる。というのも、女性ホルモンが骨の健康に大きく寄与しているからだ。女性ホルモンの分泌激減で、骨が溶ける骨吸収と、新しい骨を作る骨形成のバランスが崩れ、骨量が低下する。

 一方、男性も、男性ホルモンの減少で骨量は低下していく。骨粗しょう症に詳しい帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座(内分泌代謝内科)の井上玲子医師が言う。

「女性と違い、男性ホルモンの減少は緩やかです。だから、女性のように急激に骨粗しょう症のリスクが上昇するわけではありません。それゆえに男性の骨粗しょう症は見落とされがちなのですが、若い頃から3~4センチ以上身長が縮んでいる場合は、骨粗しょう症を疑い検査を受けるべき」

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