宮城県知事選は現職辛勝も“デマ拡散”に大苦戦…参政党も便乗「いったもん勝ち」SNS選挙の恐怖
激戦となった宮城県知事選(26日投開票)は、自公の県議らが支えた現職・村井嘉浩氏が当選。6選を果たしたが、自民党前参院議員の和田政宗氏の猛追を受け、わずか1万5815票差の辛勝だった。
保守分裂選となった今回、和田氏は参政党と政策覚書を締結。事実上の参政党候補となった和田氏のもとには、神谷宗幣代表や吉川里奈副代表、塩入清香(さや)参院議員らが応援に駆けつけた。和田氏の街頭演説は参政党の公式ユーチューブでライブ配信され、「切り抜き動画」も数多く投稿された。
一方、村井陣営を震え上がらせたのは、SNS上のデマ拡散だ。村井氏に対し<メガソーラー大歓迎><イスラム教徒向けの土葬墓地整備を推進>といった言説が流布された。しかし、村井氏は先月の県議会本会議で、土葬墓地整備の白紙撤回を表明。メガソーラーの建設計画にも、「反対」を明言している。村井陣営の県議が言う。
「参政党を含む和田陣営は、拡散されたデマに注意喚起をするでもなく、『土葬墓地は完全に取りやめる』などと主張。むしろ、便乗ムードでした。特に都市部を中心にデマ情報は急拡散。仙台市では唯一、和田候補の得票が上回り、村井候補は約3万6000票のリードを許した。デマの影響力は凄まじく、ムスリムの人たちに抱える県民の漠然とした不安を、選挙に利用された感があります」


















