本多雄一は生真面目すぎるあまり、何度も取材時間がオーバーした
田尻一郎氏による「鷹の真実」(第15回=2024年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回はソフトバンクで活躍した本多雄一氏について綴られた元ソフトバンク広報・田尻一郎氏による「鷹の真実」(第15回=2024年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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今回はホークスの一軍内野守備走塁コーチを務める本多雄一(39)の回になります。地元福岡県生まれで鹿児島実業に野球留学し、三菱重工名古屋でプレー。2005年大学・社会人ドラフト5巡目で入団しました。
現役時代の言動を知っている方はご存じでしょうが、とにかくマジメ。入団当初から大人っぽい性格で、その当時から普段の食事にも気を使っていたくらいです。
社会人出身なので1年目から一軍起用が見込まれていましたが、オープン戦で負傷し、開幕は二軍スタート。本格的に一軍で活躍するのは2年目からになります。それでも希望枠で同期入団の松田宣浩は自分より先に一軍に定着した本多のことを、相当意識していましたね。


















