溺れながらしゃべっているような苦しい状態…鬼ヶ島・野田勉さん好酸球性副鼻腔炎を語る

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野田勉さん(芸人 鬼ヶ島/48歳)=好酸球性副鼻腔炎

 2025年4月に鼻の中の曲がった骨とポリープをごっそり切除する手術を受けました。その2カ月後、子供が生まれまして、何がよかったかって赤ちゃんの匂いが嗅げたことが最高の喜び。それまで嗅覚がなかったので、間に合ってよかったというか、あれは本当にたまらない香りでした。

「好酸球性副鼻腔炎」は、両側の鼻の中に多発性のポリープができて、手術をしてもすぐに再発する難治性の慢性副鼻腔炎です。ポリープは良性腫瘍ですが、水ぶくれのような袋状で、鼻の中を充満していく国の指定難病です。

 鼻詰まりは20代からかな。蓄膿症なんだろうなと思っていました。人間ドックでも「副鼻腔炎の可能性あり」と言われたことがあります。でも、私生活にそんなに影響がなかったので病院には行きませんでした。

 異変は30歳過ぎです。やめていたたばこを再び吸い始めたら、35歳で喘息になっちゃって、横になると咳は出るわ、鼻は詰まるわで息ができず、眠れない状態になったのです。すぐに禁煙したのですが、鼻詰まりは続き、その後、新型コロナに感染して以来、嗅覚障害が続きました。

 決定的だったのは、去年行った鬼ヶ島の単独ライブです。単独は久しぶりで3人とも気合が入っていました。なのに鼻が詰まりすぎて、めちゃめちゃ噛み倒してしまったのです。しゃべりづらい上に息ができなくて、まるで溺れながらしゃべっているような苦しい状態でした。結果、相方に迷惑をかけ、みんなに噛んでいたと言われ、必死に練習しただけに悔しくて仕方がありませんでした。

「根本から治した方がいいんじゃない?」という相方2人の助言を受けて病院に行きました。しかし、家の周辺には町医者しかなく、漢方薬をもらうのが関の山。そんなとき、お世話になっているバーのオーナーが評判のいい病院を教えてくれて、いろいろ検査を受けた結果、「好酸球性副鼻腔炎です」とはっきり告げられました。それが去年末のことです。

 好酸球菌の数が正常値より少し多く、鼻の中の写真を見せてもらったらポリープで腫れあがっていて、完全に詰まって膿がたまっていました。薬で散らすこともできると言われましたが、単独ライブが本当に悔しかったので、こちらから手術をお願いしました。

 その後、担当の先生が代わるなどいろいろありましたが、手術は4月に受けました。全身麻酔で4~5時間。麻酔科の先生が2人、めっちゃ美人だったことはよく覚えています。

 気づいたら終わっていて、そこから30分が一番つらかった。鼻にはガーゼがパンパンに詰まっていて酸素マスク状態。水を飲んではいけない、顔を動かすのもダメ。動きたいのに動いてはいけないあの時間がとても長く感じました。何かに集中しないと動いてしまうと思って、長さが30分あるX JAPANの曲を脳内でずっと歌って、ギターも弾きましたよ。

 入院は4日間。やることがなくて、仕方がないのでずっとスマホで競輪してました。トータルで5000円負けましたけどね(笑)。

 初めての入院でした。やっぱり大変ですね。風呂も入れないし……。シャワーできることや水が飲めることがこんなにうれしいことなのだと感じました。

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