最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない
第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」#24
【朝ドラのツボ!】
しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、滞在するヘブン(トミー・バストウ)と徐々に交流を深めていた。しかし、ウメの目の腫れがきっかけでヘブンの態度が一変する。
一方、世話役である錦織(吉沢亮)はなぜかヘブンに避けられ、中学校での授業内容を話せずにいた。ある日、困っている錦織を見かけたトキは、ヘブン探しを協力することになる。
【こちらもどうぞ】「ばけばけ」なんともチャーミングなヘブン。“ラストサムライ”おじじ様との関係性はどう変わる?
【本日のツボ】
「ファイブ?(5回も?)」
※※以下、ネタバレあります※※
女中おウメの目が腫れていることに気づき、「イシャ、イシャ」と医者に行くよう勧めるヘブン。ですが、花田旅館の主人・平太(生瀬勝久)も、女将・ツル(池谷のぶえ)も深刻に捉えません。
しかも、「うるさいのぅ、こんぐらいでガタガタ」などと平太が言ったことを記者が通訳したもので、腹を立てて部屋に戻ってしまいました。
朝ごはんの食器を下げにきたウメに再度、「メ、ダイジ。メ。ダイジ」と訴えるヘブン。そこに子どもの頃、同級生たちがヘブンのカバンを奪い、からかうように投げ合っていて、顔面に直撃する回想シーンが流れました。
これまで触れられなかった、ヘブンが片目を失明した経緯が描かれました。だからウメの目が心配だったのだということが、このエピソードから明らかにされました。
その時、下から錦織の声が。すると、ヘブンは裏口から逃げ出しました。
なみ(さとうほなみ)がおトキに託した手紙を持って、旅館を脱出したヘブン。行く先はなみのいる遊郭でした。
振り回される錦織が気の毒…
遊郭でのヘブンと錦織の会話に聞き捨てならないものがありました。「英雄色を好むとでもいいたいのですか」と錦織がいうと、英和辞書片手に「ゴカイ」とヘブン。「ゴカイ…ファイブ?(5回も?)」と驚く錦織。
「ゴカイ」「ファイブ(5回?)」というやり取りが繰り返されたあと、おトキが「誤解されてるっていっちゅうんじゃないですか?」とヘブンの意を汲んで、錦織に伝えます。ヘブンも「イッショニイタダケ、ナニモシテイナイ」と。
どうやら、ヘブンは遊郭の障子や生けた花、かんざしに興味があったということでした。
いろんなことに興味津々のヘブンに振り回されっぱなしの錦織が気の毒過ぎます。
まさに寿命が縮まる思いでは。これで錦織が早死にでもしたら、間違いなくヘブンが与えた心労でのせいはないかと。
(桧山珠美/TVコラムニスト)


















