著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(103)4×3と思われる人物が名前を変えた

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 昼になり、大会議室で捜査会議がはじまる。前方の長テーブルに座る管理官、警視庁刑事部長、副本部長、事件主任官──その表情には明らかに怒りが宿っていた。いいように4×3に手玉に取られ、警察組織が世間から嘲笑されていることへの、怒りだった。

 そこに、火に油を注ぐ報告がなされた… 

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