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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

公開日: 更新日:

 2025年プロ野球公式戦のあるデータを紹介する。

 セ・リーグ405-252、パ・リーグ430-209。

 前者が勝利数、後者がセーブ数。いかにクローザーの好投が勝利投手を支えているかが分かる。

 この関係を探っていくと、金田正一の400勝利、王貞治の868本塁打もかなわない“不滅の怪記録”がある。1試合で勝利投手とセーブを同時に獲得した投手がいたのだ。むろん、たった一度の記録で、永遠に破られることのない裏面記録を引っ張り出してみよう。

 今から遡ること半世紀、1974年のことだった。8月18日、日生球場(大阪)での近鉄-日本ハム戦。試合は日本ハムが三回表に大下剛史の三塁打で2点を先制した。怪記録の発端は六回裏に起きた。

 2死一塁で左のホームラン打者、クラレンス・ジョーンズ(この年の本塁打王)を迎えた。2球続けてボールを投げたところで、日本ハムは先発の下手投げ高橋直樹を三塁へ移し、ワンポイント救援として左腕の中原勇を投入。しかし中原が四球を与えると、高橋直が再びマウンドへ。

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