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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

本日モビショー公開の新型日産エルグランドが攻めてます! ぶっちゃけアルファードに似てる?似ていない?

公開日: 更新日:

日産 エルグランド(車両価格未定)

 今やニッポンを代表する高級車といえば、完全にトヨタ アルファード&ヴェルファイアのラージミニバン兄弟だ。ときおり受注休止しても、いまだ国内月販1万台をコンスタントに消化するから恐れ入る。

 しかしクルマ好きなら知っているが、元々送迎車的に生まれた3列シートミニバンを、この高級車の高みにまで育てたのは競合の日産エルグランドだ。90年代後半に初代登場で2代目はバカ売れ。しかしFFプラットフォームを採用し低床化を進めた3代目あたりから2代目アルファードに逆転され、その後15年も作り続けて今に至る。

 オマケにアルファードは兄弟車ヴェルファイアを加え、23年には驚愕燃費とクオリティを誇る現行4代目アルヴェル登場! 揺るぎない地位を築いている。

 しかしいつまでも独り勝ちは許されない! ゴーン統治の新車不毛時代を超え、日産復活の象徴として本日(29日)モビリティショーに登場したのが、新型4代目日産エルグランドだ。骨格からほぼ一新、しかも反省を生かしてライバルに寄せるところは寄せ、変えるところは際立たせて生まれ変わっている。

スタイルもインテリアも随所でライバル車を意識

 ショーカーゆえ未公開部分もあるが、まずは寄せつつ違いを見せるのはスタイルだ。一見優美でなだらかな兜のようなフォルムはガチでアルヴェル意識。さらに全長4995×全幅1895×全高1975mm(日産測定値)のボディーサイズも競合寄せだ。

 しかし夜明けの富士山を思わせるフジドーンの2トーンカラーとシゴクと呼ぶムラサキ&ブラック系のシックな内装は「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を標榜する日産ならではのオリジナル感覚。フロントマスクもあえてオヤジ受けするクロームメッキを減らし、デジタルなウロコの如くドット模様で攻めている。少しカツラのようなリアウイング形状もアルヴェルより攻めている。

 気になるインパネ周りは、日産独自の14インチ強×2連ディスプレイでデジタル性能をアップし、車内インフォテイメントはおそらくグーグル対応。ここは最近日産自慢のアップデート手法だ。2列目シートもアルヴェル顔負けのゆったり大型シートを用意する。もちろん足元はオットマン付きだ。

 残念ながら飛行機のビジネスクラス顔負けのボックスシート仕様は見られなかったが、将来はそこも対応してくるのでは?

走りの滑らかさ&静かさではおそらくトヨタ超え

 走りに関してもスペック非公開だが、従来とは全く違う高床式プラットフォーム採用。フロア高は明らかにアルヴェル並みでアイポイントも高い。評判が今ひとつだった3列目シートも、新型から両側跳ね上げ収納方式に変えシートサイズアップ。明らかにシートクッションは分厚く快適で、オマケに3列目用のシートスライドも用意し、ここでもライバルに対抗している。

 さらにパワートレインは、今年初旬から一部公開している日産独自のシリーズハイブリッド、新型第3世代e-POWER。1.5ℓエンジンを今まで以上に発電型に特化して新設計し、効率と静粛性を上げて搭載。駆動は完全電動で、トヨタTHSⅡのようなエンジンノイズ感はなく、走りの滑らかさ&静かさではおそらくトヨタ超えだ。

 加えて日産独自の電動4駆システム、e-4ORCEも背の高いミニバンならではのタテ揺れやピッチングを抑え、サルーン並みの乗り心地を提供するという。

 燃費に関しては正直未知数だが、トヨタ2.5ℓTHSⅡは超えないにせよ迫ってくるには違いない。

 あとは価格と実車質感&走りだが、そこはこうご期待! 背水の陣の日産だけにコスパを含め、かなり攻めてくると思われる。

 次世代高級ミニバンが欲しいし、アルヴェルじゃ物足りないアナタ! まずはジャパンモビリティショーの日産ブースを目指してくれ。

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