「たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店(2) 江戸切子のロックグラス」長月天音著

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「たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店(2) 江戸切子のロックグラス」長月天音著

 綺羅は、祖母の美寿々が銀座で営んでいた雑貨店「ちぐさ百貨店」を引き継いだ。店では名物のたい焼きも販売しており、そちらは元商社マンの葵が担当している。ある日、綺羅は美寿々の代から取引があるアクセサリー作家のサユミに、幼い頃に祖母からもらった猫目石をペンダントに仕立ててもらう。美寿々の引退後、初めて店を訪ねてきたサユミは珍しく自作ではないパールのネックレスをしていたが、よく似合っていた。問われるまま、サユミはパールのネックレスにまつわる母との思い出を語りだす。(「猫目石のペンダントとパールのネックレス」)

 アンティークのマドレーヌ型や江戸切子のロックグラスなど、雑貨が縁でつながる人々の人生の物語を描く連作集。 (角川春樹事務所 792円)

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