乳がん手術後の胸の美しさを最大限に保つ「OPBCS」に注目

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 乳がん手術には、乳房全切除術(乳房全摘)と乳房温存療法(乳房部分切除)がある。乳房温存療法で注目を集めているのが「乳房温存オンコプラスティックサージャリー(OPBCS)」だ。日本では9人に1人が乳がんを患っており、当事者になる可能性のある女性はもちろん、男性も押さえておきたい治療法である。日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会理事で、東京医科大学病院形成外科准教授の小宮貴子医師に話を聞いた。

 乳房全切除術は、がんが発生した側の乳腺をすべて切除する手術法だ。乳房再建とはこの乳腺全摘後のスペースに自家組織や人工物を入れて乳房を再建するという方法である。

 一方、乳房温存療法は、「がんを含む乳腺の部分切除+放射線治療」のことである。

「部分切除では、残存乳腺からの再発を防ぐために放射線治療は必須となります」(小宮医師=以下同)

 乳がんの手術で「乳房温存療法」というと、「全切除と違い、乳房を残せる=元通りの乳房の形を保てる」と思いがちだが、実際はそうではない。

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