著者のコラム一覧
一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

早歩きしたらちょっと息切れ…ただの運動不足? 心不全との関係は?

公開日: 更新日:

 Aさん(58歳男性)は管理職で、忙しい毎日を過ごしていました。職場の健康診断で高血圧脂肪肝を指摘され、受診を勧められましたが、受診を先延ばしにしていました。一方で、自分でできることはしようと考え、ウオーキングを始めました。しかし、早歩きで数分歩くだけで息切れを感じました。少し休めば回復したため、「たかが息切れだろう。運動不足だったからかな」と考え、医療機関を受診しないまま過ごしていました。

 その後、日常生活の中でも息切れが気になるようになり、足のむくみや体重の増加も見られるようになりました。心配になったAさんは医療機関で検査を受けたところ、心臓のポンプ機能(左室駆出率)の低下と心臓の拡大が認められ、すぐに治療が始まりました。主治医から「このまま放置していたら命に関わる状態になりかねなかった」と指摘され、Aさんは驚きました。

 Aさんは高血圧症などの危険因子を管理できていなかったため、心不全の状態に陥っていました。心不全とは、心臓の働きが低下し、息切れやむくみなどの症状が現れて徐々に悪化し、命に関わる病気です。このため、心不全の症状である息切れを感じていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも