高市トレードで日経平均5万円突破も…日銀利上げは“年内絶望”、円安・物価高に「出口なし」

公開日: 更新日:

 大台突破だ。27日の日経平均株価の終値は、前週末比1212円67銭高の5万512円32銭と史上初めて5万円を超えた。高市内閣の積極財政に期待する「高市トレード」が株高を後押しするが、浮かれている場合ではない。このままでは円安・物価高に「出口なし」。庶民の懐は寂しくなるばかりだ。

 公明党の連立離脱で終わったかに見えた「高市トレード」は、内閣発足に伴う“ご祝儀”も手伝って復活。内閣支持率6~7割の好スタートを切ったことで政治の安定性が確保されるとの見方が広がり、投資家心理を上向かせた。

 一方、円相場は米中摩擦激化への懸念が和らぎ、株価の押し上げでリスク選好の円売りが先行。1ドル=152円台後半~153円台前半をウロウロしている。「責任ある積極財政」を掲げる高市政権の下、円高に振れる気配はない。

「29日と30日に日銀の金融政策決定会合が予定されていますが、市場は利上げを見送るとの見方が強い。積極財政派の高市首相がにらみを利かせる中、利上げに踏み切らないと見越して、円安・株高に動いているのです。『利上げは早くても12月』『来年1月にズレ込む』との見通しも出ていますが、日銀の親玉である片山さつき財務相は逆に円高容認の姿勢を見せています。円安・ドル高の是正を求めるトランプ米政権からの圧力も決して無視できない。利上げ時期を巡り駆け引きが続く中、市場が織り込む通り『10月利上げ』を先送りしたら、日銀はますます後手に回ることになります」(経済評論家・斎藤満氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  4. 4

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  5. 5

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  1. 6

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「カレーハウスCoCo壱番屋」の“親離れ”は吉と出るか? ハウス食品が株売却検討の波紋

  4. 9

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  5. 10

    裁判沙汰…これは、むごくないか自治医大の奨学金制度