映画「爆弾」の原作者・呉勝浩さん 2つのターニングポイント…「江戸川乱歩賞」受賞と「大藪春彦賞」落選

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原作の映画化「爆弾」がヒット中!

 その後、吉川英治文学新人賞もいただけて、周りからは「順調ですね」と言われることもありましたが、僕としては「生き残っている」「どうにかしがみついている」という感覚です。「爆弾」が映画化されましたが、「爆弾」以前はつらかったですね。作品は自分の期待する反応より悪い方が多かったですから。

 映画「爆弾」は撮影を1日だけ見させていただいたんですけど、役者さんはすごいなと改めて思いました。自分の小説の初めての映像化なので、映画を見るのが楽しみです。

「爆弾」がおかげさまでヒットし、経済的にも助かりましたが、まだまだ僕はミステリーの世界にしがみついている感覚です。今後も「爆弾」シリーズは続けたい。でも、同じことをずっと続けることはできない性格なので、やりたいと思ったことは挑戦したいなと。作家デビュー10年になりましたが、僕はいつもプロの作家として書くのではなく、「次に書く小説で乱歩賞に応募したらとれるかどうか」を考えながら書いています。いつ書かせてもらえなくなるかわからないので、一本一本つねに勝負する。そういう考え方じゃなければ「もっとたくさん書けよ」と編集者に言われそうですから(笑)。

(聞き手=松野大介)

▽呉勝浩(ご・かつひろ) 1981年9月生まれ、青森県八戸市出身。大阪芸術大学卒業後、アルバイト生活を経て2015年に作家デビュー。映画化された「爆弾」(講談社文庫)が話題だ。

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