嵐山光三郎さんを悼む…命の恩人であり混浴仲間でもあった

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 彼の生き方の原点は、大学時代に将来実現したいことを100項目ノートに書きだし、それを達成していったことにあるのではないか。「キリマンジャロに行きたい(登りたいではない)」「テレビに出てみたい」「ローカル線で温泉へ行きたい」「職人的な編集者になりたい」「いい女と付き合いたい」などなど。嵐山さんはそのすべてを40歳になった時に達成してしまった。するとさらなる“具体的な目標”100を書きだし、一つ一つ実現していった。

 私は嵐山さんの3歳下である。知り合ったきっかけは、私が講談社の「月刊現代」編集部にいたとき、彼に「ホームレス体験記」を書いてくれないかと頼みに行ったことだったと記憶している。

「笑っていいとも!」を辞めてしばらく経っていたが、面が割れているので断られると思った。だが、「面白い、やろう」といってくれた。新宿の路上でホームレス仲間と酒を酌み交わしている姿が、夕日が沈む町に溶け込んでいた。男の哀愁を感じさせた。

 ウマが合ったのだろう、以来、酒を飲み、カラオケを歌い、各地の温泉に入り、オーロラを見るため3泊5日の弾丸旅行で、アラスカ・フェアバンクスのチェナ温泉へ。“ニューヨークのため息”といわれたヘレン・メリルを聴きに「ブルーノート」へも行った。嵐山さん、あの時2人で、山のように買い集めたポルノビデオはどこへ行ったんでしょうね?

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