三笠宮家「分裂」と前例なき「新宮家」創設のドロドロ
石破茂首相の“最後っ屁”は痛快だった。国連演説のことである。
国連の安保理事会がロシアなどの常任理事国が拒否権を乱用していることで、「機能不全に陥っている」、早急な安保理改革を断行せよ。イスラエルのガザ攻撃を「この上なく強い言葉で非難」した。パレスチナの国家承認は、「するか否かの問題ではなく、いつするかの問題だ」。これまで日本は中国や韓国、東南アジアの「寛容の精神」に支えられてきた。これからは「分断よりも連帯、対立よりも寛容を」と訴えたのである。
石破らしさが“爆発”した演説だった。もっと早く「らしさ」を前面に出していれば、リベラルな有権者の支持を得られ、参院選であれほど惨敗することはなかったと思う。さすれば教育勅語を無批判に礼賛する“ゴリゴリ保守”の高市早苗が新総裁になることもなかった。残念である。
高市政権は、未曽有を「みぞうゆう」と読んだ麻生太郎(85)の傀儡である。自ら副総裁に返り咲き、自分の義弟・鈴木俊一を党の幹事長に据えた。
永田町の「老害」とそしりを受ける麻生が、長きにわたって権力の座にいられるのは、皇室にまでつながる華麗なる一族のおかげである。