なぜか毎年話題作が飛び出す冬ドラマ 裁判官松山ケンイチと探偵松田龍平が快走中

公開日: 更新日:

松田のとぼけた芝居に味わいがある

 松田龍平の「探偵さん、リュック開いてますよ」(テレビ朝日系)は、山あいの小さな温泉町を舞台に、自分が開発した奇天烈な機器で事件を解決したがる探偵兼発明家という面倒なオヤジのお話。持ち込まれる依頼も、マツタケ泥棒の捜索や地底人探しと、珍妙な“事件”ばかりだ。

 松田が企画段階から参加し、映画「モヒカン故郷に帰る」などで組んだ沖田修一監督と、ゆる~い大人のおとぎ話に仕上げた。ここでも、松田のとぼけた芝居に味わいがある。

「冬ドラマは年末年始のスペシャルドラマの制作とスケジュールが重なることもあって、あまり大仕掛けなものは作れない。その分、芸達者を使って、設定や演出で思いっきり振り切ったり、メッセージ性の強い話題作が多いんです。おととしは阿部サダヲの『不適切にもほどがある!』、去年は松坂桃李の『御上先生』がそうでした。この冬はこの『テミスの』と『探偵さん』というわけです」(前出のプロデューサー)

 多様性が言われながら、なかなか難しい発達障害の同僚とのコミュニケーションを、裁判長だって普通にここまでやれますという形で「テミスの」は問題提起しているのだ。

「探偵さん」は1億円以上の蓄えがなければ住む家も探せない東京よりも、こんな田舎で暮らせたら幸せという皮肉である。

 こうしたドラマを、しかつめらしい役が多い松山と松田が演じているところに魅力がある。この冬のおすすめ。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  4. 4

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 5

    日テレが「news LOG」和久田麻由子を全面バックアップできない切実事情…佐藤栞里や有働由美子との決定差

  1. 6

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 7

    椎名林檎と成田悠輔氏の親密デート発覚!「異色の超ビッグカップル」誕生も「いわくつき」と見られるワケ

  3. 8

    【5.独走態勢】「ミッドナイトフライト」「夜間飛行」が候補だったが、明菜が「北ウイング」を提案した

  4. 9

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  5. 10

    元ボクシング世界王者・薬師寺保栄が妻に無断でレースQの愛人を「養女」に…妻が明かした苦しい胸中

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ