1月は東京だけで4劇場・7公演 初めて歌舞伎を見た人もその魅力を感じられるすべて古典の公演

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 菊五郎劇団は昨年の八代目尾上菊五郎襲名で世代交代が完全に終わった。『鏡山旧錦絵』は、年齢からすると八代目が尾上で、中村時蔵がお初だが、逆にして成功。時蔵は若くして風格があり、八代目菊五郎は初々しい。2人とも感情を抑えるのが得意だが、今回は、思いを爆発させるシーンでも圧倒させる。坂東彌十郎は岩藤という憎まれ役と、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と同じ北条時政の2役。最後に時政として出てくるだけで拍手喝采。シリアスでしんどい芝居だが、劇場中が幸福感に包まれた。

 浅草公会堂のスターは市川染五郎。若く美しいだけでなく、風格すら漂う。『梶原平三誉石切』では、舞台中央にはいるものの、黙って座っている時間が長いが、ぶれることがない。見せ場になって、パワー全開となるが、抑制も効いている。

■昼の部の尾上右近も七役→八役の大サービス

 歌舞伎座・昼の部の尾上右近の『蜘蛛絲梓弦』は、従来一人七役なのを八役にして大サービス。立役も女形もできる右近ならでは。続く『実盛物語』では、中村勘九郎がこの役を完璧に自分のものにしている。

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