敵はNetflixなのに…フジ谷原章介、TBS上田晋也 春の改編「情報新番組」に漂う時代錯誤感
同じリモコンで地上波テレビから動画サイトに切り替えられる時代に…
「サンデーモーニング」の成功によって、他局も「The・サンデー」(日本テレビ)、「報道2001」(フジテレビ)と長時間のニュース番組で追随した。
「テレビの世界に限りませんが、1つの成功例が出ると、すぐにマネに走る。それだと、安定的な数字は取れるかもしれませんが、視聴者からすれば、どのチャンネルをつけても同じように感じる。動画コンテンツが地上波テレビしかない頃なら、この編成でも構わないかもしれませんが、今は有料のネット配信に加入している人たちも多い。テレビの上層部は地上波から切り替えられる可能性を頭に入れているのか疑問です」(前出・放送記者)
WBC独占配信の権利を獲得した有料サイトNetflixは、2年前の上半期時点で日本国内会員数1000万世帯を突破。この数字は全世帯の約6分の1にも及ぶ。総務省の調査報告書によれば、無料サイト「YouTube」の利用率は10代から40代までで90%を超えるだけでなく、50代で83.0%、60代で71.2%を記録している(令和6年調査)。
「ネトフリやYouTube内蔵テレビも多数のメーカーで発売されており、同じリモコンで地上波テレビから動画サイトに切り替えられる。昔のテレビを使っている人でも、ファイヤーテレビスティックを買えば、同じ状態で楽しめる。ですから、地上波テレビのライバルは他局というより、ネトフリやYouTubeなんです。なのに、他局に視聴率で勝つことばかりを考え、同時間帯に似たような番組を並べているように見えます」(前出の放送担当記者)
なぜ、旧態依然とした編成が続くのか。
「情報番組は制作費を抑えられる。専門家がフリップなどを使って解説し、有名タレントが意見を述べるというスタジオだけで完結させられますからね。その上で、大コケはしない。現状のスポンサーを逃さないために、視聴率を計算できる番組は大事になる」(前出のテレビ局関係者)
TBSは朝から「サンデーモーニング」「サンデージャポン」と続くのに、昼も「上田晋也のサンデーQ」と同じ系統の番組を放送する。
「世帯視聴率という観点で見れば、サンモニ、サンジャポはともに高い。色が違うからでしょうね。『アッコにおまかせ!』の数字が落ちてきたのは、2つとうまく差別化できなくなったから。また、以前は惰性でテレビを付けっぱなしにする層がいましたが、今は動画サイトに流れる環境ができたからでしょう。『サンデーQ』はサンモニ、サンジャポと同じようなニュースを扱いながら、どう違いを見せるのか。これは難題ですよ。結局、上田晋也の話術頼みになるのか。数字次第では、早めの方向転換もあるかもしれません」(前出の放送担当記者)
縮小再生産を続けるテレビ局。今こそ、新たな角度のコンテンツで道を切り開くべき時だが……。
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40年続いた「アッコにおまかせ!」の終了を惜しむ向きもあるようだ。関連記事もあわせてごらんください。


















