炎鵬の宮城野部屋再興は道険し…親方資格取得も立ちはだかる“2つの壁”

公開日: 更新日:

 今はまだスタートラインに立ったに過ぎない。

 13日、3年ぶりに十両復帰を果たした炎鵬(31)が、初日から4連勝。新十両の大花竜を「技あり」のとったりで下した。

 167センチ、107キロの小兵ながら果敢な相撲で人気を博したものの、2023年5月場所から頚部椎間板ヘルニアなどで7場所連続休場。序ノ口からの出直しを余儀なくされ、今場所は悲願の関取復帰となった。

 これで炎鵬は関取通算30場所となり、引退後に親方になれる資格を取得。かねてウワサされていた、宮城野部屋再興に一歩前進である。

 炎鵬は17年に宮城野部屋に入門。しかし、24年に力士の不祥事及び、当時の宮城野親方(元横綱白鵬)の事後対応のまずさもあって、部屋は一時閉鎖。伊勢ケ浜部屋に合流となった。以来、部屋再興は宮城野部屋勢の悲願となっていた。

 とはいえ、そのためにクリアすべきハードルは高い。

 ある角界OBは「部屋の独立には、必ず所属している部屋の師匠の同意が必要になる」と、こう続ける。

「『今回は独立ではなく再興、継承ではないか』という声もあるが、宮城野部屋の師匠だった白鵬が昨年退職した時点で、事実上、合併したようなものです。確かに現師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は今場所前、移籍組の伯乃富士を殴って降格・減俸処分を食らうなど、宮城野部屋勢には煮え湯を飲まされた。それでも幕内力士が多ければ多いほど、タニマチも増えて部屋も潤う。そう簡単に独立を許すかどうか……」

 もうひとつのハードルが相撲協会だ。

「もともと素行面に問題があった伯乃富士や、部屋内イジメで宮城野部屋閉鎖の発端となった北青鵬(すでに引退)、部屋付きで現役時代に兄弟子と殴り合いの醜態を演じた間垣親方(元幕内石浦)を見れば、白鵬が弟子にロクな教育をしてこなかったのは一目瞭然。そんな問題児たちを、おとなしい炎鵬に制御できるのか、協会は不安を抱いているそうです。炎鵬は引退後もしばらくは、部屋付きとして修業となるのではないか」(前出のOB)

 宮城野部屋再興は依然、道遠しだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中森明菜が完全復活 結果的に長期休養がその価値を上げたが、応えられるだけの資質を持っていた

  2. 2

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  3. 3

    ドジャースは“大谷抜きポストシーズン”を想定か…指定席「1番・DH」に21歳デポーラ

  4. 4

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  5. 5

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  1. 6

    米長期金利ついに5%突破…いよいよ懸念される「アメリカ発の世界不況」

  2. 7

    巨人は逆転Vでも橋上監督代行の昇格「まずない」…阪神超え勝率でもこだわる“時代遅れの純血主義”

  3. 8

    『レボリューション』ではニッキー・ホプキンスのエレピソロに耳を澄ませてほしい

  4. 9

    阪神vs巨人《超低レベル》デッドヒートの行方と、虎V確率「80%」の根拠

  5. 10

    共産・田村智子氏の涙は「感情的」と批判続出、高市首相の涙演説はスルー…女性政治家の「涙」奇妙なダブスタ