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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

まぜてもらえなければ自分から巻き込めばいい…こたけ正義感が腹をくくって辿り着いた信念

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 その経験をもとに冤罪事件を題材に60分のスタンダップコメディーにした「弁論」第3回公演(24年)が大評判となった。「弁論」を始める前はフリップネタなどで賞レースでも決勝に進出していたが、「その瞬間はウケるけれど、後に残らない」と感じ、「もっと意味のある芸を身につけたい」(同前)と漫談を始め、「弁論」の形式にたどり着いたのだ。

 こたけ自身は、芸人らしい体を張った笑いもしたいし、ドッキリだってやぶさかではない。けれど、そんなオファーは全然来ない。芸人になってずっと「よそ者扱い」をされてきた。「芸人の仲間に入れてもらおうと頑張ってきたけど、もう普通のお笑いの仕事にはガッツリまぜてもらうのは無理そうだから、孤独の道を行くしかない」と腹をくくったという(テレビ東京系「あちこちオードリー」26年3月4日)。

 そこで導いた解が、日本ではほとんどやられていないスタンダップコメディーを極めることだった。この形式はアメリカなど海外では、むしろ主流。数億稼ぐコメディアンもいる。だから、こたけは「弁論」をいずれ東京ドームでやりたいという。そのためにはジャンル自体が盛り上がらなければならない。「大きなショーをできる人が何人も出てくるのが、僕の最終的な理想」(「ローチケ演劇宣言!」=前出)だと他の芸人にもその形式を勧めている。

 まざれなければ、自らが中心になって巻き込めばいい。こたけは「お笑い」のフィールドを拡張していく。

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