“江戸城を舞台にした女の戦い”を熱演した松下由樹の苦労のかいあって大ヒット

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 まあ、一見時代劇にそぐわなさそうな、サザンオールスターズのエンディング「愛と欲望の日々」が素晴らしくマッチしていたから、よし。ついでにMVの野沢“毛ガニ”さんのエロオヤジっぷりもよし。関係ないか。すみません、つい勢いで。

 さて、この時期の「大奥」シリーズ復活は意味がある。それは“地デジ本格放送”。ブラウン管で見るアナログ放送と比べて圧倒的な画質を、「ほら、着物の糸や織りまでキレイでしょ」と見せつけられるのにちょうどよかったから。要するに、技術を披露する場でもあった。家電量販店のテレビ売り場で「大奥」を映しているのをよく見かけたから、やっぱりハイビジョン普及に一役買っていたのは間違いない。

 この頃、青山のとある隠れ家的焼き鳥屋さんで、当時50代のある俳優さんと居合わせたことがある。その時「ハイビジョンだから、肌の手入れが大変だよ。毛穴まで映っちゃうからね」なんて話しているのが聞こえてきた。デジタルって、女優さん以外も大変なんだなと思ったものだ。

 そんな演者さんたちの苦労のかいあって「大奥」をヒットさせたフジ。そこに球団買収で楽天に敗れたホリエモンの手が迫るのを、僕らはまだ知らなかった。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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