バルタン星人→金妻→トレンディードラマ?

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 篠ひろ子の夫役が古谷一行で、パート1では妻役だったいしだあゆみ不倫関係。パート2で篠ひろ子の夫役だった板東英二の今回の妻役は、パート1で竜雷太の妻役だった小川知子。そして新規に加わったのが、森山良子と奥田瑛二

 当時大学5年だった僕は、14インチのテレビで時々見ていた(まだビデオデッキも持ってなかったし)。ブラウン管に映るオトナたちの禁断の恋に、気持ち悪さと少しの憧れが同居していたのを覚えている。

 ちょうど入社試験に行く前。丸井で買ったコムサのスーツ、襟が小さい白シャツにネクタイを結び目小さくきゅっと締めているときに脳裏に流れたのは、ダイヤル回して手を止めた主題歌のイントロだった。気分は人妻のノロ(森山良子)と恋におちる奥田瑛二。いや、篠ひろ子や小川知子の色気のほうがソソられたんだけど、男として目指そうとしたのは奥田瑛二だったんだろうな、あの頃は。

 その試験で入った会社を1年足らずで辞め、後にテレビ誌記者となった僕は、「金妻」のプロデューサーだった飯島敏宏氏があの“バルタン星人”の生みの親の一人だったことを知る。そして脚本の鎌田敏夫氏がこの翌年に、僕が“元祖トレンディードラマ”と思っている「男女7人夏物語」を書いたことも。

 だとすると、90年代に花開くトレンディードラマの遠い親戚にバルタン星人がいる……んなこたぁないか。

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

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