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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

BSの食べ物番組のほっこり感が最高! サンド伊達のコロッケ食べ歩きは癒やされる

公開日: 更新日:

 今、地上波は食べ物であふれている。新規オープンの店、行列のできる店、食べ放題の店……。そんな店を訪れては「おいしい!」「コスパ最強!」と大げさに叫ぶ姿を日に何度も見せられ、こちらはお腹いっぱい、ゲップが出そうになる。グルメロケが石ちゃん(石塚英彦)や彦摩呂の専売特許だった時代が懐かしい。

 もっとも、あの頃のようなほっこりゆったりした番組が消えてしまったわけではない。BSに目を向ければ、そこにはまだ癒やしの空間が残っていて、同じグルメ番組でもまったく違う様相だ。

 例えば「サンド伊達のコロッケあがってます」(BS-TBS)。コロッケをこよなく愛するサンドウィッチマン伊達みきおが同じ事務所の後輩芸人「わらふぢなるお」の口笛なるお、そしてコロッケ仲間(ゲスト)とともに商店街を散策しながら精肉店や総菜店のコロッケをひたすら味わう。

 近頃は咀嚼音を聞かせるASMR動画が人気らしいが、この番組では伊達がコロッケにかぶりつく「サクッ」という小気味よい音がそのまま極上のBGMになる。

 コロッケだけでそう長くは続くまいと思っていたが、気がつくと2年以上。飽きるどころか見るたびに癒やされる。それもひとえに伊達の人柄故だろう。全身からにじみ出る「食べることが本当に好き」という飾らない幸福感が画面越しにも伝わってくる。

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