関脇転落決まった安青錦の故障は必然だったのか…「相撲を取る稽古をしなさすぎ」の痛烈指摘
「全休を決めたのは賢明だが、このままでは……」
古株の親方がこう言って表情を曇らせる。
初日から休場中の大関安青錦(22)。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は当初、「状態がよくなったら途中出場もある」と話していたものの、15日に「(稽古の)様子を見てやめた。無理はさせられない」と、方針転換。カド番の今場所は途中出場せず、場所後の関脇転落が決まった。
安青錦は新大関で迎えた今年1月場所で優勝したが、綱とりの3月場所中に左足小指と尾てい骨を骨折し、7勝8敗で負け越し。さらに悪いことは続く。再起を懸けた今場所前の出稽古で左足首の関節捻挫及び靭帯損傷。休場を余儀なくされた。
横綱豊昇龍の「来い」を拒否
大関には、陥落直後に10勝すれば元の地位に戻れる『特権』がある。安治川親方は「10勝ではなく優勝を目指す」と意気込んでおり、安青錦の実力を考えれば来場所の2ケタ勝利は十分、可能だろう。
しかし、冒頭の親方は「いっそ、稽古のやり方を見直すべきでは」と、こう続ける。
「安青錦は本場所がない時は基本、相撲を取らず、基礎稽古とジムでのトレーニングに費やしている。そういうやり方の力士が近年、増えているのは事実。大相撲も科学的トレーニングの時代で、それ自体は否定しません。ただ、それを加味した上でも、安青錦は相撲を取る稽古をしなさすぎです。場所前に相撲を取り始めても、効率重視なのか、1日10番も取らない」
今年2月には初めて出稽古に赴くも、数番で終了。居合わせた横綱豊昇龍に「来い」と促されても、これを拒否。本人は「力を出し切ることが目的だった。それが自分の稽古。人それぞれやり方がある」と話していたが……。
「力を出し切って疲労困憊の時ほど、無駄な力が消えて自然な動きができる。そうやって体に動きを覚えさせることも大事です。疲れて苦しい時にどう動くか、どれだけ動けるかを知るのも重要なのです。そもそも、出稽古でケガをしたのも、強引に投げを打とうとしたことが原因だと聞いている。左足小指の骨折の影響で万全でない中、なぜそんなことをしたのか。稽古慣れしていれば、無茶なことはしないはずですから」(同)
大相撲は無事是名馬の世界。出世が期待されながらケガで土俵を去った力士も少なくない。安青錦がそうならなければよいのだが……。


















