トレンディーじゃないおっさんがフジ月9を盤石に

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 第6話の「僕は死にません」は、大河を見ていたら「あんたちょっと前に死んでます」と、思わずツッコミたくなる。いや、そうならないか。高視聴率の大河と月9でも、視聴者層はほとんどかぶってなかったから。

 武田鉄矢の弟役だった江口洋介(当時23)も光った。冬の「東京ラブストーリー」でカンチの友人の三上を演じ、トレンディー俳優の仲間入りを果たしたばかりなのに、“金八”とロン毛兄弟。武田鉄矢は既にロン毛ではなかったけど、この2人の掛け合いが楽しかった。そして“三上”の残像がこれできれいに消えて、後の“あんちゃん”につながっていく。

 93年春の月9で彼が主演した「ひとつ屋根の下」は、第11話の視聴率が歴代トップの37.8%だけど、同じ野島伸司脚本の「101回目のプロポーズ」がその下地になっていたと僕は思っている。

 当時を知らない世代は、月9を恋愛物中心の“トレンディー”と認識しているかもしれない。確かに恋愛絡みは多かったけど、純愛もあったし青春もあったし、ジェットコースターもホームドラマもあった。いろいろ試しながらも、視聴者をとりこにしてしまう魔力みたいなものが、確かにあった。

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