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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

謎解きや考察だけがドラマの魅力ではない 視聴者の心を掴むのは物語の力と俳優の芝居なのだ

公開日: 更新日:

蒼井優・中島歩コンビの「Tシャツが乾くまで」は見る価値あり!

 もう1本はTBS系「Tシャツが乾くまで」。これはもう蒼井優中島歩の芝居を見るだけでも価値がある。2人の演技はあまりにも自然でその人物の人生をのぞき見している感覚になる。

 このドラマの魅力は何げない会話や沈黙の中から少しずつ人物の心情が浮かび上がってくるところにある。生方美久の繊細な脚本と日常の小さな変化をすくい取る土井裕泰の演出がいい。

 3本目は日本テレビ系「告白-25年目の秘密」。ここでの注目は松村北斗アイドルグループSixTONESのメンバーとして活動する一方で、俳優としても着実に評価を高めている。感情を大きく表現するのではなく、心の奥に抱えた葛藤や痛みをわずかな表情や声の変化で伝える。一人の女性を25年間思い続けるというよく言えばピュア、一歩間違えばストーカーと言われかねないスレスレの役どころを絶妙に演じている。

 今夏のドラマはミステリーやサスペンスが多いのが特徴だが、謎解きや考察だけがドラマの魅力ではない。心を掴むのは物語の力と俳優の芝居だ。

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