芸人兼脚本家バカリズムの強みは「もう一人の自分」の冷静さ
あくまでもドラマの脚本はコントの延長線上にあり、その重心が「芸人」であることは絶対に変わらないという。なぜなら「脚本家に憧れていないから」(フジテレビ系「指原千夏」26年8月1日)。日本映画学校出身だから、よく誤解されるが、別にドラマ好きでもないため、他のドラマもほとんど見ていない。同校に入ったのも芸人になるために近道だと思ったためだ。積極的にドラマの脚本を書きたいわけではないから、オファーが来なくなったら「全然やらない」(同前)と、まったく執着はない。
だから、よく「脚本家の先生」扱いされてしまうと「立ち振る舞いが、もう本当にいまだにわからない」(同前)と言う。それを聞いた若槻千夏が「もう一人の冷静な自分が強すぎるのかも」と指摘すると「ずーっと、その呪縛から逃れられない」(同前)と語る。取材を受けている時やインタビューカットを撮っている時に「うわ、なにこいつ」「ダッサ、こいつ、脚本家ヅラして」ともう一人の自分が、冷静にツッコんでいる。
その「もう一人の自分」の強さこそがバカリズムの脚本家、いや、お笑い芸人としての強力な武器になっているに違いない。



















