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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

木元ゆうこさんはS状結腸に…大腸がん「左」は「右」より治りやすい

公開日: 更新日:

 俳優で歌手の木元ゆうこさん(59)がS状結腸がんであることが報じられました。先月末に腸閉塞で緊急入院して治療を受けたところ、その原因がステージ3bのS状結腸がんだったそうです。現在は退院され、がんの手術を待っているといいます。

 S状結腸は、直腸の手前にある「S」の字のようにくねった部分の結腸です。便の水分を吸収して直腸に送り出す働きがあります。そこに発生した腫瘍が、S状結腸がんです。

 自身のSNSには、「私は59歳になるまで健康を過信し、定期検診をきちんと受けてきませんでした。“私は元気だから大丈夫”“まさか私が”そう思って、ずっと避けていたのです」と検診をパスしていた事情がつづられています。

 がんで腸が詰まって腸閉塞を起こす女性は少なくありません。私の義妹もそうで、48歳で亡くなりました。

 かつてステージ3bの5年生存率は6割ほどでした。最近は手術や術後化学療法などが進歩し、成績は10ポイント程度アップしています。

 ただし、根治手術をしても、再発する恐れがあり、ステージ3全体で約29%。国立がん研究センターのデータによると、再発は8割以上が術後3年以内に発生。5年以降の再発は1%未満です。3人に1人は術後に再発リスクがありますから、術後の補助化学療法が必須といえます。木元さんも治癒の可能性がありますから、手術後には補助化学療法を受けるのではないでしょうか。

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