(37)ここだけの話ではあるが
孫十郎の言葉には、華やぎと希望があるように思う。だが、それを聞く宗長は、焚火の周りを囲む、疲れ果てた雑兵たちを沈痛な面持ちで眺めた。
「これで勝てるとお思いか」
「おう、大井の国衆がどれほどのものぞ。ここにいる者たちで一斉に掛かれば、目に物見せてくれるわ。のう皆の衆…
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