著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

長寿のカギは「アミノ酸」…ゼラチンや軟骨で寿命が延びる?

公開日: 更新日:

 動物実験においては、カロリーを制限すると寿命が延びることが分かっています。ただ、その一方で栄養失調は多くの病気の原因となり、特に高齢者では栄養をしっかり取らないと衰弱が進行して寝たきりにつながるという指摘もあります。

 栄養素の中で何を制限すれば健康長寿につながるのか、という議論もあり、そこで問題となるのが「タンパク質」です。高齢者では筋肉量を保つために、筋肉の材料となるタンパク質を多く取ることが推奨されていますが、その一方でタンパク質を制限することが、がん心臓病の予防につながり、健康長寿に結びつくという意見もあります。はたしてどちらの意見が正しいのでしょうか?

 今年の細胞医学の専門誌に掲載された最新の総説によると、それはどうやらタンパク質の原料であるアミノ酸の種類によるようです。アミノ酸には多くの種類がありますが、その種類によって体に与える影響は異なっています。

 グリシンやプロリンなどのアミノ酸を多く取ることは、寿命の延長につながる一方で、メチオニン、イソロイシン、バリンなどのアミノ酸は、多く取ることが老化の促進につながっていたのです。

 じつは普通の肉や魚よりも、ゼラチン質や軟骨などに、この長寿に結びつくアミノ酸が多く含まれています。タンパク質が不足しないようにして寿命を延ばすには、ゼラチンや軟骨などを、意識的に多く取るのが良いのかもしれません。

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